出張日記

2009

5月13日

午後、講義の後大学院のゼミ。瀋陽のコンペのスタディ、打合せ。午前2時終了。車で成田のJAL HOTELへ。


5月14日

ANA925便、10時成田発。瀋陽12時30分着。模型の荷物が大きいので運搬に苦労するが迎えに来てくれたのでなんとか市内へ運び込む。ホテルにチェックイン後、日本から持ってきた図面のコピー、写真などを中国側が用意したものと合わせ提出用のレポートをロビーで作る。

夕方突然、デベロッパーから呼び出される。10年前にやったホテル、ショッピングセンター、集合住宅の基本設計(60,000?)が何とコンクリート躯体が出来上がったので見てくれと言う。夜、暗い中見て回る。巨大である。インテリアの設計を頼まれるが丁重に断る。大きすぎるのだ。その後、夕食会。


5月15日

朝8時にフルダオ市に北京、瀋陽間を結ぶ北瀋高速道路を南下する。

フルダオは渤海湾に面した人口100万人の都市で、万里の長城の東端の海に突き出す山海関の北100kmのところにある。市に到着後、そのまま模型とレポートを提出。20部の提出だが、チームによって厚さがずい分異なる。中国は厚くボリュームがあるものが評価される。我々のものがもっとも薄い。少々焦る。内容を詰め過ぎたと反省。

その後、シーフードレストランへ。ここは、地元の人が行く本当に家庭的レストラン。老人から若い人まで家族全員が一緒に働いている。


5月16日

9時半から小講堂で正式な提出。これが盛大なセレモニー。

各チームを呼び出し、レポート部数を確認。驚いた事に、あらかじめ設計料を各チームに算出させるのだが、我々が一番低い。地元のパートナーが安く入れすぎたのだ。

セレモニー終了後、敷地を見学。そこからフルダオ市内のレストランへ。餃子がうまくて有名な店だそうだ。昼食後午後12時30分、一路北瀋高速を瀋陽へ向けて北上。午後4時、かつて行われた世界博覧会場へ。瀋陽市から博物館の設計を頼まれたので敷地見学。2つの円形博物館の外装、内装を変え、その2つを連結させ、全体として瀋陽市博物館とするそうだ。1つはオリンピック博物館。オリンピックの歴史、競技の歴史などがジオラマや写真を用いて展示が行われている。かなり良く出来ている。オリンピックも終わり熱も冷めてしまったので内部の展示を取り壊すのだ。もう一方には世界遺産博物館。これも中国の展示のみ残して内部を取り壊す。市の人の案内で内部、外部をじっくりと回り、構想を練る。日も暮れてきたのでそこから1時間程で望湖園へ。ここは大きな人口池の周りにリゾート施設が作られている。瀋陽の人達の憩いの空間でもある。その一角のホテルにチェックイン、夕食会。白酒(52度)の乾杯は堪える。9時近く部屋に戻り就寝。


5月17日

市の人達と博物館の打合せ。そのまま帰ろうとしたら、11時から昼食会が始まるとのこと。帰りの飛行機は午後1時半なのに酒盛りが始まり焦る。市の人が空港に電話をし、我々が遅れると説明する。信じられない。宴会の途中、パスポートを市の人に渡してくれと言う。先に行ってチェックインすると言うのだ。

結局12時に出発。午後1時に空港着。すでに搭乗券を市の人が取ってくれたので走りながらゲートへ。飛行機にもぐり込む。午後5時半成田着。大学の研究室へ直行しゼミを行う。

現地でいくつかの修正点を言われたのでそれを説明し、それに基づいて案を検討する。

深夜、自宅に戻る。



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